【鳩山総理面談のご報告】
そして、本日16時から首相官邸にて、鳩山総理との面談が行われました。
弁護団の小山弁護士から報告です。
(本日の出席者)
鳩山首相
松野内閣官房副長官
長妻厚生労働大臣、山井厚生労働大臣政務官
家西悟議員、梅村聡議員、柚木道義議員、内山晃議員
福田衣里子議員(司会)
第1部 鳩山首相と三団体面談
●鳩山首相のあいさつ
民主党が政権をとった暁には、肝炎問題を解決する約束をしたことを覚えています。
肝炎対策基本法の成立に全力を尽す。法案の成立はいろいろなやり方でできると思う。臨時国会での成立の努力を約束する。これまでに十分な対応をとれていないのであれば、十分な対応をとることを約束する。皆様方に首相官邸まで足を運んでいただかねばならなかった以上、臨時国会の中での解決を図る。
命に関わる問題だからこそ、今解決を図らねばならない。その強い意志を表明する。内容については皆様の意見を聞いて、成立の協力を約束する。今まで長い時間がかかったことを政府としてお詫びする。今こそ解決することを約束する。
官邸に出向いていただいたこと厚く御礼申し上げる。
●薬害肝炎原告団山口美智子代表のあいさつ
350万人の肝炎患者の代表として官邸に来た。
今年6月30日、鳩山代表に会ったときに、鳩山代表は「一人の命も粗末にしない。政権をとったあかつきには肝炎法案を成立させたい」と言葉をもらったことを覚えている。
肝炎基本法が成立した後には、法案に基づいて予算措置がとられることを願う。「命を救う政権、命を救う予算措置」をお願いしたい。
(ここで、山口代表は、要望書を、総理に手渡しました。)
第2部 鳩山首相との意見交換
●薬害肝炎山口代表
臨時国会での成立を約束していただいたこと、感激した。薬害肝炎救済法では救済されない一般患者、抗ウイルス薬が聞かない者の救済を是非はかっていただきたい。そのためには長妻大臣の後押しをして欲しい。
●鳩山首相
今までと違って、政治主導の政権を目指している。国の責任を認め、予算措置を執ることが大切。命を大切にする政権を標榜する以上、肝炎政策を最優先の課題とする。ここにいる全員で長妻大臣の後押しをしなければならない。また、財務大臣と戦わなければならない(笑)。
●長妻厚生労働大臣
先日、山口美智子代表が厚生労働大臣室に来ていただき、官邸に行く約束をした。従前の厚生労働行政は、418リスト問題など、誠意に欠けた対応をしてきたこともあったが、今後はそのようなことがないようにしていきたい。
B型肝炎、C型肝炎の治療薬について、医療費の助成を実行していきたい。全力で薬害の再発防止、医療費助成に取り組んでいく。
(鳩山首相より、他の方も意見も述べるよう、促されました)
●肝臓病患者会(岩手)
肝炎対策基本法の成立、国の責任を認めること、患者救済は悲願である。岩手県の患者会をみていると、高齢者が多くインターフェロン治療が困難。お金だけでなくシステムを作っていって欲しい。
●B型肝炎原告九州代表
母子感染の悲劇がある、B型肝炎の救済を求める。
●日肝協
肝硬変、肝がんに進行している人が多く、一刻も早い対策をお願いする。
●薬害肝炎山口代表
有言実行でお願いしたい。
●鳩山首相
それぞれの立場の気持ちを大切にしたい。時間との勝負、お金ではなく仕組みづくりをと求める気持ちも理解できる。人の命を大切にするという政権の試金石の問題ととらえる。この臨時国会での解決、各党の皆様も大変努力していただいている、政争の具とすることなく超党派での解決を目指したい。
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【自公懇談会のご報告】
続いて、16時40分から17時まで自公懇談会が行われました。
弁護団の濱野弁護士から報告です。
(本日の出席者)
石破議員(自民政調会長)、斉藤議員(公明政調会長)
大村議員(厚労委筆頭理事・司会)、
吉野議員(自)、菅原議員(自)、田村議員(自)、加藤議員(自)
赤松議員(公)、古屋議員(公)
●石破政調会長
今回、肝炎対策基本法案提出の運びとなった。
福田総理の時、自分も内閣にいたが、きちんとした法律を作らないといけない、 国の責任を果たすべき、とおっしゃっていた。基本法が1日も早く成立するよう最善の努力を、自民・公明ともにしていく。
●斉藤政調会長
先の通常国会で法案が廃案になり、大変残念な思いだったと聞いた。今回、山口公明代表も代表質問でとりあげ、私も予算委員会で質問した。 肝硬変、肝がんも新たに対象に加えている。
●大村議員
(法案の概略を説明されました)
自民・公明で2年前の10月に肝炎対策基本法案を提出した。これは、総合的な肝炎対策を進めていこうというもの。
ただ、今回3点修正した。
(1) 前文に国の責任を入れた。法制局とも、つめてある。
(2) 肝硬変、肝がんに関する施策の実施を加えた。
(3) 臨時国会成立を前提に、平成22年1月1日施行。
引き続き、全力で取り組んでいく。
●薬害肝炎山口代表のあいさつ
(肝炎対策基本法案の提出に対する感謝の言葉を述べた上で)
2年ぶりに斉藤政調会長と顔を合わせ、当時のことを思い出し言葉を詰まらせる。
いま面談してきたが、鳩山総理も「超党派で」と言っていた。
ただ、これまで何度も政局に翻弄されてきた。是非、1日も早く成立を。
●日肝協のあいさつ
(肝炎対策基本法案の提出に対する感謝の言葉を述べた上で)
ただ、ウイルス性肝炎に気付いていない人たくさんいる。検査体制を。
●B型肝炎原告のあいさつ
(肝炎対策基本法案の提出に対する感謝の言葉を述べた上で)
同時に、B型肝炎訴訟の全員救済を。
●赤松議員
3年前に厚労副大臣だったが、その時原告団に会えなかったことの罪滅ぼしとして、この問題に関わってきた。
●古屋議員
山口代表と同い年。女性の立場として他人事ではない。
●吉野議員
厚労委理事。薬害肝炎救済法の時の原告の傍聴の姿に感動した。
●菅原議員
2年前もこの場(舛添大臣面談のときと同じ衆議院第1議員会館地下の大会議室)にいた。寒風の中、行進する原告を見て、1人でも多く救済されるように。
●田村議員
この臨時国会で成立することが目的。超党派でしっかりと協力してやる。
●加藤議員
まだまだ運用面の話もある。厚労委員会で反映していきたい。
(最後に、今後の委員会の段取りについて、お伺いしました。)
●大村議員
衆議院厚生労働委員会は明日始まり、所信表明がされる。来週、一般質疑が行われ、新型インフルが議論される。法案は、これからここにいるみんなで提出に行く。新型インフルと並行して、与野党協議をしていくことになるだろう。全会派一致に持ち込んで、委員長提案で質疑もなく成立させたい。
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