
皆さまもすでにご承知のとおり、本日午後、安倍内閣総理大臣が辞意表明をしました。このような突然の事態を受けて、座り込みを続けてもこれ以上の成果が見込めないため、14時30分をもって座り込みを解除しました。
しかし、この座り込みの最中に大きな前進はあり、原告団の身体を張った行動により一定の成果はありました。
名古屋判決後の8月2日に、民主党の小沢代表から、薬害肝炎問題の解決に向けて立法化を目指していきたいと表明していただきました。それ以降、民主党では法案作りにご尽力いただきました。本日も、午後の国会代表質問では、民主党の長妻昭議員による薬害肝炎問題に関する質問が予定されており、座り込み会場の原告団全員で国会傍聴に行く予定でした。このような民主党の動きは、政府与党にとって一定のプレッシャーになっていたようです。
与党には、肝炎対策プロジェクトチーム(PT)が立ち上がっていたものの、薬害肝炎問題の解決を含めた肝炎対策に向けての具体的な進展がみられませんでした。しかし、仙台判決後、座り込み1日目の9月10日から、原告団・弁護団は、石原伸晃政調会長にも面談するなど、与党の議員の方々にも薬害肝炎問題の解決を訴える努力を続けていきました。その結果、与党としても訴訟問題を切り離さずに解決する、与党PTで進展がみられないのであれば、自民党の厚生労働部会が引き取って検討することもあり得るという、私たちにとって明るい話も入ってきました。
また、本日付
公明新聞の主張(社説)には、薬害肝炎訴訟について「公明党はどこまでも庶民の目線で、全面解決に向けた政治的決断が図られるよう全力で取り組んでいく決意だ」と述べられています。本日正午からの公明党の代議員会議では、薬害肝炎問題について検討されるということでした。
薬害肝炎問題に理解のある与党議員にも相当のご努力をいただいている様子も伺われ、自民党と公明党の厚生労働部会の方から、座り込みをしている薬害肝炎原告団に向けて何らかのメッセージがいただけるかもしれないと、期待をもっているところでした。
ところが、12時50分頃、安倍首相辞意表明のニュースが突然入ってきました。このような政府の大混乱の中、そもそも原告団の要望を訴える相手がどうなるか分からないという情勢では、座り込みを続けることはできないと判断し、本日、14時30分に座り込みを解除する決断をしました。
残念ながら、このような緊急事態で、私たちの闘いは一時兵を引くことになりました。しかし、今回の座り込みにより、あと一歩…というところまでは来ていたと評価しています。ここで一旦ゆっくりと休息をして、政治情勢も睨みつつ、また新たに活動を始めたいと思っています。
私たちが本年9月11日に行った和解勧告の上申に対し、本日お昼頃、大阪高等裁判所より、当事者の希望を聴取した上で、少しでも和解の可能性があると判断したときには、和解勧告を行うとの意向が伝えられています。和解協議に向けての大阪高裁の熱意が感じられます。明後日14日13時30分から、大阪高裁の期日が開かれます。
私たちは、今回の事態にめげずに、まだまだ活動を続けていきます。
今回の座り込みにあたって、
支援者の方々には、原告団・弁護団と一緒に厚生労働省に対する抗議活動にご参加いただき、また、裏方としての様々な作業をもお手伝いいただき、本当に感謝しています。ともに歩んでいただくことは、原告団・弁護団にとって大きな励みになっています。
今後ともご支援どうぞよろしくお願い申し上げます。
(東京弁護団・まつい)