薬害肝炎は、血液製剤によるC型肝炎の感染被害です。肝炎患者の検査・治療・研究体制の充実を目指して活動しています。当ブログでは原告・弁護士たちから情報発信していきます。
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お知らせなど
このブログは、薬害肝炎東京弁護団の弁護士が管理しています。

● 東京弁護団は、関東甲信越、北海道、静岡の一部を主に担当しています。
 弁護団員には、群馬、神奈川、千葉、静岡、北海道の弁護士もおりますので、弁護団事務局までご相談下さい。

● 2008~09年度に厚生労働省で薬害肝炎に関する検討会・委員会が行われています。

厚生労働省HPの
 「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会」
 「フィブリノゲン製剤投与後の418例の肝炎等発症患者の症状等に関する調査検討会」
の部分をご覧下さい。

● 2008(平成20)年1月11日、第168回国会にて薬害肝炎救済法案が成立し、同月15日、薬害肝炎全国原告団は、国と基本合意を結びました。
 また、2009(平成21年)11月30日に、肝炎対策基本法が成立しました。
 これまでのご支援、誠に有難うございました。

 今後は、基本法の趣旨を踏まえ、350万人の肝炎患者のための検査・治療・研究体制がより充実されるよう、活動していきます。

B型肝炎の方へ
 集団予防接種によるB型肝炎感染被害の疑いがある方は、当弁護団ではなく、B型肝炎訴訟弁護団にご相談下さい。
B型肝炎訴訟弁護団
http://www.b-kan-sosho.jp/
全国B型肝炎九州訴訟弁護団
http://www.hbvq.info/

薬害肝炎弁護団リンク
薬害肝炎全国弁護団HP
薬害肝炎九州弁護団HP
九州弁護団事務局長ブログ
薬害肝炎弁護団神奈川支部HP


カテゴリ:東京から( 213 )
千葉 訴訟説明会のご案内
 このたび,千葉県内の3都市で,C型肝炎の患者さん,そのご家族を対象に,訴訟説明会を行うこととなりました。下記の日時・場所にて開催いたしますので,是非ご参加下さい。なお,参加はすべて無料です。

<日時・場所>
■船橋
 4月29日(祝・火)14時~17時
 船橋クロスウエーブ
 http://www.orix.co.jp/x-wave/funabashi/access/index.htm
  
■千葉
 5月6日(祝・火)13時30分~16時30分
 千葉教育会館・大ホール
 http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=35%2F36%2F10.224&lon=140%2F7%2F30.659&layer=0&ac=12101&mode=map&size=l&type=static&pointer=on&sc=2
 
■松戸
 5月31日(日)10時~13時
 松戸商工会議所・大会議室
 http://www.matsudo-cci.or.jp/info/map.html

<内容>
・弁護団からの説明(30分)
・原告・患者会からの話(30分)
・個別相談(90分)
 ※多数の場合には人数を限定し,個別相談に応じることのできなかった方には,整理票を配布して,後日,電話相談とさせていただく予定です。
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by kanen-relay | 2008-04-07 00:00 | 東京から
B型肝炎訴訟弁護団のご紹介
 薬害肝炎は、血液製剤によるC型肝炎感染被害ですが、薬害肝炎訴訟とは別の肝炎に関する裁判で、「B型肝炎訴訟」があります。

 B型肝炎訴訟とは、B型肝炎患者・感染者が、B型肝炎ウイルスに感染した原因が、注射針・筒を連続使用した集団予防接種にあるとして、国を被告として損害 賠償を求めた裁判です。

 B型肝炎訴訟弁護団が、新たにホームページを開設されたということですので、詳細は、そちらをご覧下さい。B型肝炎ホットラインへの連絡先も掲載されています。

B型肝炎訴訟弁護団のホームページ
 http://www.b-kan-sosho.jp/


 【B型肝炎訴訟弁護団の連絡先】
 〒060-0042
 札幌市中央区大通西13丁目4番地 北晴大通ビル2階
 公園通り法律事務所 (弁護士 奥泉 尚洋)
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by kanen-relay | 2008-03-26 12:00 | 東京から
ぜったい、終わりじゃない
 平成20年2月29日、ぼくは東京高裁で意見陳述をおこなった。ついに和解が成立するのだという思いと、「ぜったい、これで終わりじゃない。」という思いが入り混じった複雑な思いで意見陳述を終えた。
 今日平成20年3月7日、弁護団から一時金の納入について銀行口座の確認と、金額の確認を求める文書が届いた。はっきり言ってしまえば、私が7年間薬害肝炎のために尽くしてきた努力はその「用紙」で終了したことになる。終了とは言わないまでも、終わってしまうことになる。そう国は考えているだろうし、「薬害根絶」と「お詫び」の常套句を口にしながら、「丸く収まってよかったですね。」などと厚生官僚たちは話しているに違いないからだ。

 実は、私は薬害肝炎の活動を続けるにあたってひじょうに矛盾した主張を展開せねばならず、つらい思いをしてきた。それは、「医薬品の規制強化」と「医薬品の規制緩和」の相矛盾した考えをもちながら、さまざまな場面で発言をしてきたし、最終の意見陳述を終えた。

 私の母は2年ほど前から乳がんのステージⅣ、つまり終末期、ターミナルの状態にあった。母は持ち前のバイタリティで乳がんのターミナルとは思えないほど元気だったし、料理に洗濯にさまざまな家事をこなしていた。
 しかし、がんを身内にもった人なら分かると思うが、癌という病気は、手術ができない場合、「抗がん剤の数で余命が決まる。」と言われている。母は2006年の10月、使える抗がん剤がなくなり、緩和ケアの移行をすすめられた。緩和ケアとは、がんにともなう精神的、肉体的、スピリチュアル的な苦痛を医学的な処置によって軽減するケアのことである。

 ぼくと弟は抗がん剤をあきらめたくなくて、近くに開業したばかりの国立がんセンター腫瘍内科の医長を勤めたことがある医師のいるクリニックを訪ねた。結局、母はそこでジェムザールという現在肺がんなどしか適応が認められていない、つまり使うことが許されていない抗がん剤を使って治療した。効果は劇的と言えるほどで、転移も再発もうまくコントロールされ、一年余りを過ごした。

 その後、体調が悪化して母は帰らぬ人になってしまったが、ぼくは何度インターネットを開いて母のために使える抗がん剤は無いか調べたか知れない。血管形成阻害剤といわれている「アバスチン」も、もうちょっと母が生きていてくれたら使えたかもしれない。

 他方、薬害被害者の訴える内容は、「医薬品承認の規制強化」であり、「薬害防止のために、もっと詳しく調べて流通ルートに載せられなかったのか」ということである。これらは、互いに矛盾しているし、大きく矛盾したそれらを埋めるためにはひとつの理念が必要になる。

 ぼくは混合診療賛成論者である。混合診療とは、肺がんの治療に肝臓がんの薬を用いるなど、適応外の薬の使用を認めていく診療のやり方である。

 ぼくは、がんの患者さんが抗がん剤を使えずに亡くなっていく姿を目の当たりにしてきた。詳述は避けるが、母もその一人だったかもしれない。
 ぼくは、最悪の薬「クリスマシン」でC型慢性肝炎になって、ペグインターフェロンとリバビリンを投与され、抑鬱と倦怠感が出てほとんど職場でも使い物にならなくなってしまった。早退して帰ることが多い。

 ぼくが薬事行政に期待したいことは、「こころの通った薬事行政を取り戻すこと」である。必要な人のところに必要な分量の薬を、必要な情報とともに届ける。届けられた患者はそれらを比較して、検討して用いるかどうか医師や薬剤師、コメディカルなどと相談する。

 最悪の薬「クリスマシン」を打たれたぼくは和解を勝ち取れたが、それをうらめしく思っているC型慢性肝炎被害者がいることをいつもこころにとめておきたい。はっきり言って、投薬証明も取れて、裁判に持ち込めて、すばらしい弁護団と出会えて、ぼくは非常にラッキーなレアケースである。

 和解の日、2月29日は、和解を勝ち取った誇らしい日でもあり、輸血で感染した人、投薬証明が取れずに苦しんでいる人たちのためにこれからも闘いを続けていかなければならない日だと理解した。

 だから、「ぜったい終わりじゃない。」

 やれるところまでやろう。今のぼくたちならできるはずだから。

(薬害肝炎東京訴訟 原告番号11番)

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by kanen-relay | 2008-03-07 00:00 | 東京から
週刊金曜日の薬害肝炎特集
d0081819_1585630.jpg 本年2月22日発行の週刊金曜日691号に、薬害肝炎の特集「私が見続けた被害者の絶望と希望」が掲載されています。
 週金編集部の大西史恵さんによる記事と薬害肝炎全国原告団代表の山口美智子さんのインタビューです。

 薬害肝炎がまだ無名であった頃から取材し続けてくれた大西さんが、原告たちの闘いや和解成立までの経緯、肝炎問題の今後に向けての課題をコンパクトにまとめてくれました。是非ご一読を。

 また、2月27日(水)19時30分から、週刊金曜日協賛のトークライブ「クスリで殺されないために!」が開催され、薬害肝炎問題が取り上げられます。詳細は、週刊金曜日のホームページでご覧下さい。
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by kanen-relay | 2008-02-23 00:00 | 東京から
東京訴訟の和解期日と報告集会
 薬害肝炎訴訟は、去る本年2月4日に大阪高裁と福岡高裁において初めて和解が成立しましたが、東京訴訟でも、2月29日に東京高裁で、3月28日に東京地裁で、和解が成立することになりました。
 今回和解が成立するのは、薬害肝炎救済法の成立前から闘ってきた原告たちであり、和解手続自体は非公開です。

 薬害肝炎訴訟は、2002年10月に提訴してからこれまで、多くの方々からご支援をいただきました。遅ればせながら、ご支援いただいた皆様に、提訴から和解成立に至る活動とその経緯についてご報告させていただきたく、以下の日程にて薬害肝炎報告集会を開催いたします。 

  薬害肝炎報告集会
    ~ これまでの活動・経緯についてのご報告 
  平成20年3月28日(金)午後6時30分~(場所未定) 
 

 プログラムや場所の詳細が決まりましたら、追ってお知らせいたします。

場所は星陵会館に決まりました!
開場は、午後6時です。


※ なお、この報告集会は、支援者の方々に向けて、これまでの薬害肝炎訴訟に関する活動・経緯について報告することを目的として、開催いたします。
 この集会では、本年1月に成立した薬害肝炎救済法の内容・手続について説明したり、給付に関する個別相談に応じたりすることは、予定しておりませんので、予めご了承下さいますようお願い申し上げます。
 薬害肝炎救済法に関するお問い合せについては、薬害肝炎ホットラインまで、お電話またはFAXを下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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by kanen-relay | 2008-02-22 00:00 | 東京から
薬害肝炎訴訟支援チャリティコンサート 夢これから・・・
d0081819_19373289.jpg 薬害肝炎訴訟支援チャリティコンサート夢これから・・・まで、あと2週間です。

日時    2月2日(土)午後1時開場
場所    市川市民会館
入場料  1000円以上(収益金は原告団へのカンパとなります)
主催    Le voci
 【お問合先】電話:070-5022-7453 メール:otoiawase@le-voci.com
後援   市川市社会福祉協議会
      千葉肝臓友の会
      薬害肝炎訴訟を支える会・千葉
      薬害肝炎全国弁護団


薬害肝炎問題については、既に解決ともとれる報道もなされておりますが、350万人のウイルス性肝炎患者のうち、血液製剤の投与を立証できる約1000人に対して賠償がなされる枠組みが作られたに過ぎません。
 臨時国会に提出されていた肝炎治療費支援法は採択に至らず継続審議となる等、恒久対策は何ら実現しておりません。また、直接の加害者である企業の責任を明確にすること、真相を究明すること等々、残された課題は山積しております。
 これら問題を解決していくうえでは、多くの方の支援が必要です。すべてのウイルス性肝炎患者が安心して治療を受けられるようにするため、是非この企画にご参加ください。
 なお、当日は、千葉在住の実名公表原告である久野郁子さんも登壇しご挨拶いたします。
 ご参加いただける方は直接会場にお越しくださるようお願いいたします。

(薬害肝炎メルマガより)

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by kanen-relay | 2008-01-18 00:00 | 東京から
「薬害肝炎」全面解決への礎-基本合意書調印式,福田首相面談-
 2008年1月15日午後4時,厚生労働省において,薬害肝炎訴訟全国原告団・弁護団と国(厚生労働大臣)との間で,基本合意書の調印式が行われました。

 基本合意書は,1月11日の薬害肝炎救済法(略称)の成立をふまえ,全国5地裁・5高裁で審理中の薬害肝炎訴訟を,今後,順次和解によって終了する上での基本的事項を定めるものです。
 基本合意書の中で,国は,薬害肝炎の甚大な被害が生じ,被害の拡大を防止し得なかったことの責任を認め,被害者と遺族に心からお詫びするとともに,今回の事件の反省をふまえ,命の尊さを再認識し,薬害再発防止に最善かつ最大の努力を行うことを誓いました。
 また,恒久対策及び薬害再発防止対策について,国(厚生労働省)は,原告・弁護団と継続協議することも合意されました。

 基本合意書への調印後,舛添要一厚生労働大臣は,改めて薬害肝炎被害発生と拡大を防げなかった国の責任を率直に認めてお詫びすると述べた上で,命を大切にする厚生労働行政,二度と薬害を起こさない行政の舵取りをしっかり行いたい,また,総合的な肝炎対策を進めたいとの決意を表明しました。
 これに対し,全国原告団の山口美智子代表は,ようやく全面解決への土台ができたことを喜ぶと同時に,原告団は険しい細い道を登って頂上にたどり着いたが,まだ救済されない多くの患者がいることを指摘し,肝炎患者が皆頂上に着けるよう,国が確実な道,しっかりとした道を作って欲しいと要請しました。
 その後,参加した60名余の原告一人一人と舛添大臣が握手を交わし,調印式は終了しました。

 引き続き午後5時から,官邸において,原告団・弁護団と福田康夫首相の面談が行われました。福田首相は,提訴から5年あまり原告団にいろいろな苦労・心配をかけたこと,亡くなった原告もいること等にふれ,行政の代表としてお詫びしたいと述べました。
 その上で,福田首相は,本件の反省に立って薬害の再発防止に努め,肝炎患者への総合的医療をしっかりやっていきたいと決意を述べ,原告団に対し,今後も忌憚のない意見を聞かせて欲しいと要請しました。
 これに対し,原告団から山口美智子代表,出田妙子さん,武田せい子さん,浅倉美津子さん,金田和子さん,福田衣里子さんが,それぞれ5年間の苦しい闘いを振り返り,今日の日を迎えた感慨を述べつつ,薬害根絶と全国350万人のウイルス性肝炎患者全員への早急な支援策の必要性を改めて訴えました。
 続いて,川崎二郎議員が肝炎患者に対する治療費助成策と原告団との和解について発言した後,再度,福田首相が原告団のこれまでの活動をねぎらい,原告一人一人と握手を交わして,面談は終了しました。

 2002年10月の提訴以来5年余,原告団・弁護団・支援者の粘り強い取組みの上に,ようやく,薬害肝炎問題全面解決への礎が築かれました。
 原告団は,この5年間,薬害肝炎感染被害に苦しみながら,いのちを削って,「薬害被害者全員一律救済」と「350万人のウイルス性肝炎患者が安心して治療を受けられる社会」を求めて活動し続けてきました。司法・行政・立法,それぞれに立ちはだかる壁は厚く,原告団は幾度となく失意の涙を流しましたが,その都度涙を振り払い,挫けることなく立ち上がっていったのです。
 原告団の真摯な訴えは人々の心を動かし,多くの方々が,ハンカチメッセージ,メール,署名等で支援を表明し,また,法廷傍聴,議会や官邸への要請,座り込み,街頭宣伝,団体要請,集会・学習会等に参加して下さいました。国に早期全面解決を求める地方議会決議も全国各地から次々出されるようになりました。昨秋の「418人の命のリスト」問題以降,連日のマスコミ報道によって,薬害肝炎問題は,早急に解決すべき国政の重要課題として,広く社会に認知されるところとなりました。
 一人一人の力は小さくても,これらが合わさって大きな流れとなるとき,国を動かし,社会を変えることができるのです。

 薬害肝炎問題は基本合意書締結によって全てが解決した訳ではありません。
 加害企業(田辺三菱製薬(株),日本製薬(株))の責任問題,真相究明と再発防止,カルテ等の証明手段がなく救済を阻まれる被害者を含め,全国350万人のウイルス性肝炎患者への総合的な支援策の問題など,課題は山積しています。
 全面解決の大海原へたどり着くためには,国民一人一人が,国・製薬企業の対応を注視し,声を上げ続けることが不可欠です。引き続き,原告団・弁護団の闘いへのご支援をよろしくお願いいたします。

(東京弁護団・伊藤)
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by kanen-relay | 2008-01-15 23:59 | 東京から
薬害肝炎東京原告団会議で承認
 本日13時から、東京都内で、薬害肝炎東京原告団会議が開かれました。1月11日に薬害肝炎救済法が成立、明日15日には基本合意書に調印することになっていますが、この基本合意について、東京原告団として承認するかどうかを決定をするためです。

 1月12日には、福岡原告団と仙台原告団が、昨日13日には名古屋原告団が会議を開いており、いずれも全員一致で、基本合意を締結することを承認しました。本日14日には、東京原告団と同時に、大阪原告団も会議を開きました。

d0081819_1925456.jpg 東京原告団会議には、原告35名(家族・遺族を含めて42名)が参加しました。議長は、実名原告の浅倉美津子さんが務めました。
 まず、弁護団の弁護士から、薬害肝炎救済法が成立に至るまでの経緯、救済法の内容、基本合意案の内容を説明しました。その後、質疑応答と意見交換をしました。

 原告たちからの質問が一段落したとき、亡原告13番さんの妹さんが手をあげ、これまでの山口美智子全国原告団代表をはじめとする実名原告たちの毎日の活動をねぎらい、心から感謝したいとの発言をされました。そして、東京の実名原告として毎日のように仕事を休んでまで頑張ってきた浅倉美津子さんに、会場の原告団みなで拍手を送りました。

 浅倉さんは、「この場に13番さんがいないのが残念です。ここまで、マスコミや世論が盛り上がったのは、死の間際に残された13番さんのメッセージ(のビデオ)があったからです。そのお陰で法案が成立し、合意が成立することになりました。でも、13番さんのビデオテープがテレビで何度も流れる映像は、遺族としてはお辛かったことでしょう。どうも有難うございます。」と応えました。

 また、実名原告の山本さん(新潟県在住)は、「ここまで来たのは、実名原告の活動や家族や周囲の人たちの支えがあったから。(救済法では)救済されない方々にも、治療費助成で何とかできたらいいと思います。そのために、私ができることをやっていきたい。」と発言されました。

 第二陣の原告である久野郁子(千葉県在住)さんは、「この2年間の活動だけでも大変だった。このことを思うと、第一陣の原告の方々に感謝しつつ、第二陣は、(救済法では)救済されない方々のために頑張っていきたい。」との決意を述べられました。

d0081819_1934242.jpg そして、会場の東京原告全員が、基本合意を締結することに賛成するとの決議をしました。決議後、浅倉さんは、「基本合意では、今後も国と継続協議ができる場を設定することになっています。原告になれない人たちのために、医療費助成が受けられるように、もう一踏ん張りしましょう。」と、挨拶されました。原告たちは皆、うなづき合いました。

 会議の最後に、原告団の今後の課題として、被告製薬企業にも薬害の責任を認めさせて謝罪してもらうこと、基本合意にある国の恒久対策義務を監視し実現させることなどを確認しました。

 東京原告団会議を終了した頃、大阪原告団からも、基本合意の締結を全員一致で承認したとの連絡が入りました。 

 いよいよ明日は、福田総理大臣面談と基本合意の締結です。

(東京原告団・まつい)
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by kanen-relay | 2008-01-14 15:00 | 東京から
薬害肝炎救済法の法案提出から成立まで
 2008年1月11日に薬害肝炎救済法が成立しました。法案成立までの経過を報告します。

 年明けになり,議員立法の形で薬害肝炎救済法案が提出されました。内容は,昨年末の与党PTと原告団・弁護団との合意に基づくものであり,一早い成立が求められました。

 2008年1月8日,まず衆議院で審議が始まりました。朝8時半から開かれた厚生労働委員会では,原告団の山口美智子さんをはじめ4名の方が参考人として意見を述べました。

 山口さんは,
 ・法律案に本件が薬害事件であると明記されていること
 ・国に薬害C型肝炎の発生責任,拡大責任があると認めていること
 ・今回の薬害事件の反省を踏まえ,政府に対し,薬害の再発防止に最善かつ最大の努力義務を課したこと
 ・投与の時期を問わず,薬害C型肝炎の感染被害者を一律救済するとしたこと
の4点を評価するとともに,カルテ等が廃棄されたために製剤を投与されたことが証明できない人たちは,この法律案によっても救済されないことなど課題はまだ山積していることを指摘しました。とても立派な意見陳述でした。

 その後,法案が全会一致で可決されました。さらに,同委員会では,救済範囲の拡大や給付金申請期間の延長の検討,ウイルス性肝炎患者の医療費助成,先天性患者への必要な措置,他の血液製剤に関する被害調査・必要な措置の早期実現を求めた委員会決議が行われました。

 その後,昼には公明党が原告を招いて集会を開きました。参加した原告・弁護団によると,とても盛り上がったそうです。与野党問わず,この法案を何としても成立させたいという決意が表われています。

 午後には衆議院本会議が開かれ,全会一致で可決し,参議院に送付されました。

 1月10日には参議院の厚生労働委員会が行なわれました。

 ここでも原告団の山口美智子さんをはじめ4名の方が参考人として意見を述べました。山口さんは,訴訟における自らの意見陳述を読み,原告1人1人がC型肝炎に感染させられ,健康を,人生を,命をも奪われた被害者がいることを理解してほしいと訴えました。さらに,薬害肝炎救済法だけでなく,多くの肝炎患者が救済されるためにも肝炎対策の医療助成等の法案も一早く成立させてほしいと訴えました。

 その後,法案は全会一致で可決しました。さらに,同委員会では,全ウイルス性肝炎患者に対する総合的な対策,血液製剤に関する調査実施とカルテ等の保存の必要な措置,先天性患者への必要な措置,他の血液製剤に関する被害調査・必要な措置の早期実現,総合的対策推進のため「肝炎対策推進協議会」設立などを求める委員会決議が行なわれました。

 1月11日,いよいよ参議院での採決です。当日駆けつけた原告・弁護士が予定よりも多かったため,私は,大阪弁護団の山西事務局長とともにみんなを見送り,面会所のロビーでテレビで本会議を見ていました。

 厚生労働委員長からの報告,そしていよいよ可決です。
       「賛成239,反対0
 見事に誰1人の反対もなく,可決・成立となりました。

 いよいよ基本合意書の締結,総理大臣との面会を迎えます。

 しかし,まだまだです。薬害肝炎に関して言えば,まだ企業の責任を明確にしていく闘いがあります。投与の事実が証明できない多くの人の救済も大きな課題です。

 また,法案の対象に含まれていない先天性のケースや,予防接種等によるB型肝炎肝炎感染被害もあります。そして,350万人いると言われるウイルス性肝炎患者が安心して治療を受けられる態勢をつくっていかなければなりません。

 これまでの多くの方々のご支援に厚く御礼を申し上げますとともに,今後ともこうした様々な課題に一緒に取り組んでいただきますよう改めてお願い申し上げます。

(東京弁護団・なかがわ)

※ 薬害肝炎救済法の正式名称は、「特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第Ⅸ因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法」です。
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by kanen-relay | 2008-01-13 23:00 | 東京から
今年も肝炎患者の救済のために
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 あけましておめでとうございます。

 昨年は、年末の福田首相の救済法案提出表明により、薬害肝炎事件が解決にむけて大きく前進しました。
 皆様のご支援・ご声援に心からお礼申し上げます。

 昨年、原告団は、街頭や、国会、官邸前など様々な場所で必死に解決を求めてアピールしました。この原告団の行動は大きく報道され、世論となり、政治を動かしました。

 私も、原告団と共に行動しているとき、手応え、皆様の熱い声援をひしひしと感じました。銀座4丁目で宣伝していて、署名板に人が列を作る、署名に縁の無いようなきれいな人が署名して、がんばって下さい、と声をかけてくれる。こんな経験は初めてです。
 何も落ち度のない、そして力のない被害者が、状況を打開するために、大きな権力に立ち向かい、自分に鞭を打って必死に支援を訴え、泣いて、怒って・・・・・・しかも自分たちだけでなく、全ての肝炎患者の救済を掲げ、謝罪と責任を求めてたたかう・・・・・・
 国は、原告の必死の叫びが通じずに冷たい対応に終始・・・・・・

 このがんばりが社会に通じ議員の先生方の心も動かした、と思います。

 今回、報道でおやっ?と思ったところがあります。テレビで、原告が街頭でマイクなどでアピールしているシーン、ビラ撒きで通行する人がビラを受け取るシーン、署名に協力しているシーン、原告団が歩いているシーンがずいぶん報道されるのです。
 原告の必死の思いが、マスコミに通じ、「原告がこんなに頑張っているのだから、世論も応援してほしい」ということなのかもしれません。

 さて、薬害肝炎事件はまだ、解決したわけではありません。
 被告との基本合意を締結すること(特に企業との和解の話は進んでいません)、被害者をきちんと掘り起こし救済すること、肝炎総合対策の道筋をつけること等の大きな課題があります。
 引き続いてのご支援・ご声援よろしくお願いいたします。

 薬害肝炎訴訟を支援する会・東京は、オアシス法律事務所に事務所を置いています。年末だけで、たくさんの署名・ハンカチメッセージ・カンパがよせられました。とても感激です。励まされます。

 弁護団のホットライン(電話相談)にも電話が切れないくらいたくさんかかってきます。

 大変な肝炎の苦痛・被害、病院に問い合わせたけれどもカルテが廃棄されてしまっていたという悔しい思い、電話を受けて気持ちが沈んでしまうこともたくさんあります。原告になれない肝炎患者のために頑張らなければならないという決意が高まります。

 現在、国会では与党の肝炎対策基本法案、民主党からは肝炎医療費援助法案が出され、政府はインターフェロン治療費助成援助を打ち出しています。しかし、これらはまだまだ肝炎患者の救済のためには通過点としか言えないものであり、肝臓病患者会等とも協力・連携しながら肝炎総合対策を前進させなければならないと思います。

 今年もよろしくお願いいたします。

(東京弁護団・小松雅彦)
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by kanen-relay | 2008-01-04 00:00 | 東京から